札幌市における引越し手続きワンストップサービスの提供開始

株式会社NTTデータ（以下、NTTデータ）と株式会社NTTデータ北海道(以下、NTTデータ北海道)は、引越しに伴う自治体への申請（転出届／転入・転居予定の連絡）や電気・ガス等の民間事業者の手続きをワンストップでまとめて行えるサービス「BizMINT🄬 引越」（以下、本サービス）の連携事業者として札幌エリアの4事業者へのサービス提供を2024年11月28日より開始^(注1)します。新しく参画する事業者は札幌市水道局、北海道電力株式会社、北海道ガス株式会社、北海道エネルギー株式会社です。2024年2月に札幌市、NTTデータおよびNTTデータ北海道が締結した協定書^(注2)に基づき、地元の事業者とのワーキンググループ活動を重ねた結果、政令市として初めて行政・民間にまたがる引越し手続きをワンストップで行える市民サービスの整備が実現しました。 NTTデータとNTTデータ北海道は今後も札幌エリア、北海道内で「BizMINT 引越」の連携事業者を拡大していくことで、生活者の引越し手続き負担の軽減、事業者の業務効率化や自治体における住民サービスの向上に貢献していきます。

【背景】

NTTデータは、パーソナルデータ流通プラットフォーム「BizMINT」^(注3)と、マイナンバーカードで本人確認・電子署名を行う「BizPICO®」^(注4)を組み合わせ、引越しポータルサイト^(注5)で入力された情報を電気・ガス等の事業者、ならびにマイナポータル^(注6)を通じて自治体に同時にデータを連携することで、引越し手続きのワンストップ化を実現する「BizMINT 引越」を提供しています。

一方、札幌市ではマイナンバーカードの普及促進により市民の所持率が年々高まってきたことを受け、マイナンバーカードを活用した市民の利便性向上につながるユースケースの創出に注力しています。

札幌市、NTTデータおよびNTTデータ北海道は2024年2月19日に「引越し手続きのワンストップ化の推進に関する協定書」を締結し、マイナンバーカードを活用した行政・民間をまたぐ引越し手続きワンストップサービスに関する普及促進活動を進めてきました。

札幌市、NTTデータおよびNTTデータ北海道は電気・ガス等の事業者とともに市民の利便性向上に資する引越し手続きワンストップサービスの提供に向けた議論を重ね、その成果として今回の連携事業者拡大につながりました。

【サービス概要】

「BizMINT 引越」では、引越しポータルサイト等、引越し手続きに関するアプリ／ポータルを提供している事業者（以下、ポータル事業者）に向けたサービスと、利用者の新規申込や住所変更などの申請情報を受け取る事業者（以下、受け手事業者）に向けたサービスを提供します。

図１：BizMINTによる引越し関連情報流通の全体像

１．ポータル事業者向けサービス

本サービスを介してマイナポータルと連携することで、利用者が引越しポータルサイト上で自治体への申請（転出届／転入・転居予定の連絡）や、BizMINTと連携している受け手事業者の民間手続きが可能となります。

２．受け手事業者向けサービス

申請データの連携にあたっては、必ず利用者本人から同意を取得しています。また、本人確認サービス「BizPICO」を用いて、公的個人認証サービス^(注7)を活用した厳格な本人確認を行っているため、受け手事業者は、真正性の高い情報を受け取ることが可能です。

【サービスの特長】

■同意情報および流通履歴の管理によりトレーサビリティーを確保

申請データを自治体や受け手事業者へ連携する際は、BizMINTの「同意管理機能」や「流通制御機能」を用いて、本人から同意を取得するとともに、その同意情報や申請データが連携された履歴を適切に管理します。

■厳格な本人確認の実施により、信頼性の高い情報を連携

なりすまし防止等の観点から、公的個人認証サービスを活用し、マイナンバーカードを用いた本人確認を行います。。

■入力の省力化

各事業者で共通の項目について、入力の省力化を図っています。

■新規顧客獲得機会の創出

引越しポータルサイトに掲載することで、受け手事業者は、独自の営業リソースを持たずに契約機会を得られます。

【今後について】

NTTデータとNTTデータ北海道は今回連携を開始する事業者が商圏とする北海道エリアでの引越し手続きワンストップサービスの普及促進活動を継続し、札幌市の近隣自治体の水道局および北海道エリアを商圏とするインターネット、新聞等の事業者との連携拡大によりサービスの利便性向上に努めます。